進まないオンライン診療

オンライン診療という言葉が言われて久しい。医師と患者が、リアルな対面ではなく、文字通りオンラインの画面越しで向き合い、診察が実施される方法だ。これがどうもあまり進んでいないらしい★リアルな対面の治療効果は様々挙げられる。医師も患者もできるだけ会って治療を、と思うのは理解できる。通院が難しい患者のために訪問診療が導入されているケースもある。しかし、感染症はリアルな対面自体を困難にした★かかる状況下、まずはクライエントである患者の意向を優先したい。僕が関わっている心理臨床の現場でも、治療は対面じゃないと、というカウンセラーの思いは強い。他方、相談はしたいが対面は怖い、というクライエントも少なくない。オンラインやSNSでのカウンセリングは、相当な勢いで広がっている★なぜオンライン診療が進まないのか、本当のところは僕には分からない。しかし、できることはやってみよう、という医師が増えるといいな、と思う。