世のため,人のためになる仕事をしたい,と思う人は多い。特に社会に出る前,職業選択の時期には,その思いを強くするのではないだろうか。かく言う僕も,大学4年生の頃,それなりに考えた★コロナ禍で,エッセンシャルワーカー,生活必需品,不要不急といった言葉が飛び交う。言いたいことは分かる。感染症の拡大を防ぐためには,人々の行動を制限することが必要だ。そのためには何らかの線引きが生じる★でも,自分が職業人としてエッセンシャルでなく,今まで向き合ってきた仕事が不要不急で無くてもいいことだ,とあからさまに突き付けられるのは辛い。誤解を恐れずに言えば,どんな商品,サービスが買い手にとって不可欠の支えになるかは,本来,極めて主観的な話だ★法律が正しく機能していれば,一応その枠組みに反しない限り,どんな仕事でも誰かの役に立つ。だから自分のやりたいことを起点に。職業選択の時期も,法律で決められているわけではない。
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