M&A市場は好況だとか

日本のM&A市場は,長らく好況が続いているようだ。M&A仲介大手の業績が,過去最高を更新するという。背景に後継者不在に悩む中小企業の姿が透けて見える。コロナ禍で,ますます拍車がかかるのだろうか★銀行業界に身を置いていたとき,金融自由化によって護送船団方式からの脱却を目指すといいながら,一向に差別化が進展しない中,相次ぐ合併は当然の理のように感じられた。その後,情報管理業界に転じた際には,独占・寡占の常態化から競争促進,サービスの質向上の流れを意識した★これから先,各業界がどのように変貌していくのか。一つ言えるとすれば,ベースの品質を疎かにしている事業体は長続きしないということだ。特にサービス業の品質は見えにくい★関西のスタートアップ12社が,新型コロナ向けワクチンの合同接種を実施するという。もっとこの手の話が出てくるといい。アライアンスも様々。大企業中心の社会経済構造に,しなやかに強かに対抗したい。